Reports

「全社横断フリーテーマ読書会『教科書を読む会』の紹介」

こんにちは、リクルートテクノロジーズ2018年度新卒エンジニアの小松凌也です。

Commune Square(コミューンスクエア)※1 で運営している勉強会コミュニティの活動記録として、今回は社内での読書輪読会を主な活動内容とする『教科書を読む会』について紹介します。

「教科書を読む会」が始まったきっかけ

元々は、エンジニアとしての基礎教養を整えナレッジベースを揃えることを目的として、新卒エンジニアを中心に定期勉強会を計画したのが『教科書を読む会』の始まりです。『教科書』というのは、仕事としてエンジニアリングをする上で正に教科書的な立ち位置をする書籍を指してコミュニティ名として付けられました。

どんな活動をしているのか?

『教科書を読む会』では、様々な本を題材として取り上げています。これまでの活動では「リーダブルコード(出版:株式会社オライリー・ジャパン)」のようなプログラミングスタイルに関する本や、「アジャイルサムライー達人開発者への道ー(出版:オーム社)」のように開発手法・プロセスに関する本、更にはIPAが実施している国家試験である応用情報技術者試験の受験対策のための過去問など様々な種類の本が題材として取り上げられてきました。

もちろん読む会といってもただ単に参加者同士で集まってもくもくと本を読むというわけではありません。進め方は題材書籍ごとに参加者同士で最適な方式を話し合って決めることになっています。以下に過去の読む会で各題材書籍ごとで採られた進め方をいくつか挙げてみます。

例1.アジャイルサムライ -達人開発者への道-

  1. 1〜2週間ごとに開催される会までに本の指定ページまでを読む。
  2. 各参加者は読んだ指定ページまでで気になった表現や文、ディスカッションの題材にしたいものをいくつか選ぶ。
  3. 会の当日は2で決めたものについて参加者がそれぞれ発表し、全員でそれぞれの知識や経験などに基づいてディスカッションをする。

例2.リーダブルコード

  1. 各章について2人ずつ担当者を決める。
  2. 担当になった参加者は指定された章について読み進めて章の要約や補足、サンプルとなるソースコードなどをまとめて発表資料を作成する。
  3. 会の当日に4〜5章分ほどのプレゼンをそれぞれ行う。
写真:サンプルとして作ったタイマーアプリとそのソースコードについて解説する社員

例3.応用情報技術者試験対策読書会

  1. 選択する過去問題集は各参加者に一任し、会の当日はもくもくと読みながら問題を解くことを主とする。
  2. 過去問を解いている中でよく理解できなかったところや、より深く理解したいところは、分野ごとに詳しい参加者からの助言を受ける。

また、先に述べたとおりリクルートにはCommune Squareという勉強会コミュニティ運営のためのプラットフォームが存在し、これを利用することによってコミュニティの活動を全社的に拡大しながら会社からの活動費用サポートを受けることができます。この活動費用のサポートによって食べられるケータリングやお弁当の魅力も読書会参加者のモチベーションを維持し続ける重要な要素の一つとなっています。

どんな人が参加しているのか?

コミュニティの発足から3ヶ月ほど経ち、現在も発足当初と変わらず各事業会社の2018年度新卒エンジニアが主な活動メンバーとなっています。コミュニティ自体はリクルートの社員かパートナーの社員であれば職種に関わらず誰でも参加が可能です。エンジニアだけが中心となってプログラミングやソフトウェア開発に関する本を主な題材書籍としている現状、エンジニアの他にもデータサイエンティストやデザイナー、ビジネス職の方々にも参加していただけると更に広い分野の書籍を題材として取り上げやすくなるのではないかと考えています。

コミュニティ参加上の制約なども特にありませんし、読みたい本を読みたい時に読みたい人たちで集まって読める自由な環境を是非活用していただいて、更にコミュニティの活動を活発にしていけたら嬉しいなと思います。

※1 リクルートグループにおける学びのプラットフォームとしての社内 Web サービス。リクルートで開催される勉強会や読書会などのイベントを自由に検索し、部署やグループを超えて参加することができます。興味分野や技術的なテーマごとにコミュニティとして登録することで、継続的に活動することができます。


PROFILE

小松 凌也(こまつ りょうや)
株式会社リクルートテクノロジーズ /ITエンジニアリング
本部 サービスオペレーションエンジニアリング本部

好きなこと:ボルダリング、昼寝

Reports